東京湾岸トレイルに行ったら学びが多すぎた!

ロングトレイル

はいどうも!こうたろです!ていうわけなんですけどねえー
前々から行きたかった!東京湾岸トレイルに行ってきました!

東京湾岸トレイルとは?

今回は、雑誌『TRAIL HEAD』が提案した、東京湾岸ロングトレイル(非公式)を歩いてきました。

神奈川県の久里浜からスタートし、ぐるっと東京湾を回って、千葉県の金谷まで。

言わば、海沿いの町を縫うように歩くロングジャーニーです。

このルート、日本ロングトレイル協会の公式ルートではありません。

でも、地元の港町や下町、工業地帯、観光地、住宅街などを繋ぐことで、

“歩いてしか見えない風景”にたくさん出会える、ちょっと面白い旅になります。


■ルートについて

ルートは特に決まっていません。

自分の好きな街や景色を経由して、自由にアレンジしてOKというのが面白いところ。

今回、僕が歩いたのは、

総距離 約215km(道に迷った分も込みですが…笑)

  • 累積標高(登り):1,820m
  • 累積標高(下り):1,804m

アップダウンはほとんどなく、

最後の鋸山(のこぎりやま)以外は、ずっと延々とロード

心が折れそうになるくらい、アスファルトをひたすら歩く旅でした。

215kmほぼロード歩くとビブラムメガグリップ結構すり減ったぞ!

真ん中の部分のラグがなくなっている・・・

いきなりマニアックな話ですが…

今回の215kmロングウォーク、

ずっとロード続きということもあり、足元にはソール厚めの

アルトラ Timp5をチョイスしました。

このモデルは、クッション性が高くて疲れにくいのが特徴。

しかもソールは、**滑りにくさで定評のある「ビブラムメガグリップ」**を採用しています。


■ソールの消耗、えぐいです…

実はこの靴、以前に40kmほどのハイクで使っていたので、

今回の215kmを加えると、合計250km以上歩いたことになります。

で、歩き終わってからソールを見てみたら…

真ん中のラグ(突起部分)がもうほぼなくなっていました。

「ロングトレイルハイカーの中には、靴は1000km歩いたら寿命っていう人もいるけど、

こういうの見ると確かにな〜」と、妙に納得。

特に今回はアスファルトばっかりだったので、そりゃ削れますよね…。


■とはいえ、引き続き愛用します!

それでもやっぱり、Timp5のクッション性は安心感があって快適

ロングウォーク中の足裏への負担を考えると、この厚みはありがたかったです。

ソールの消耗は気になるけど、山じゃなくて“都市トレイル”だったと思えば納得。

このまま日常や軽めのハイクでも引き続き使っていこうと思ってます。

「ただ歩く」ことで見えてくる、自分の声

今回の東京湾岸ロングトレイルのような旅は、

登山と違って激しい登りや岩場があるわけではありません

もちろん下山で神経を研ぎ澄ますこともなく、

とにかく淡々と、平地を歩き続ける。ただそれだけです。

でも、これが意外と深い。


登山では景色に感動したり、足元に集中したり、

次の休憩ポイントを探したりと、頭の中が意外と忙しいんですよね。

一方で、こういうロングウォークは、脳への刺激が少ない分、

気づけば、思考の波に自然と呑まれていくような時間が流れていきます。


  • 「あの時、もっとこうしておけばよかったな」
  • 「あの判断は間違ってなかったな」
  • 「このアイデア、あの人と組んだら面白くなるかも」
  • 「この道、ブランドの世界観にも似てるな」

ときにはちょっと後ろ向きになったり、

ときにはどんどんアイデアが膨らんできたり。


1日まるごと、自分と向き合う時間になる

それが、この旅の最大の収穫かもしれません。

忙しい日々の中ではなかなか持てないこの“ゆるくて濃い”時間、

マインドをリセットしたり、新しい一歩を踏み出すきっかけとしても、

きっといい経験になると思います。


そんなわけで、この旅を通じて、

またひとつ、自分の中の“静かな可能性”に気づけたような気がしています。

食の選択肢が多すぎる!でも・・・

今回の東京湾岸トレイル、

補給に関してはある意味 “天国” です。

なにせ、そこらじゅうにスーパー、コンビニ、食堂が点在していて、

水も食料も、タイミングさえ間違えなければいつでも手に入る環境。

登山とはまったく違う安心感があります。


ただ、ここでちょっとした“罠”もあるんです。

たとえば――

「うわ、この店めっちゃ美味そうやん!!」

「…でも朝9時か。昼に通りたかった〜〜!」

そんなタイミングのズレが、

この旅では結構あるあるだったりします。


だからこそ、たまにバッチリ時間も場所も合って、

ドンピシャで美味しい店に出会えたときの喜びは格別!

まさに「旅の神様が微笑んでくれた瞬間」です。


一方で、もちろんハズレを引くこともあります。

特に、あまり人が多くないエリアの飲食店は、

お客さんの回転が少ない分、

「えっこの内容でこの価格?」なんてことも。

しかも、味も…うん、まぁ、想像通りだったりします(笑)

でも、それも旅の一部。


ガイドブックには載っていない、偶然の出会い。

「このエリアは補給しやすいけど、グルメは賭けだな〜」なんてことを体で感じるのも、

“歩く旅”ならではのリアルな楽しさかもしれません。

チェーン店、なめてたけど…助けられた話

今回の東京湾岸トレイルでは、いくつかの全国チェーンのお店にもお世話になりました。

旅の前半は「せっかくならこの土地ならではの個人店で!」と、

できるだけローカルでユニークなお店を探していたんですが…。


後半になると、疲労がジワジワ積み重なってくるんです。

気づけば頭は働かず、足も重くなり、

「もう、なんでもいいから温かいご飯を…」という境地に。笑

そんなときに見つけたのが、

どこにでもあるような、見慣れたチェーン店の看板


これが、めちゃくちゃありがたかった。

■チェーン店の何が助かるのか?

  • 味と価格の“安心感”がある  →疲れて判断力が鈍ってるときに、「いつもの味と値段」は本当にありがたい。
  • 余計な詮索をせずに入れる  →「入りづらいかな」「何頼めばいいんだろ」みたいな心配がいらない。
  • 看板が高くて遠くからでも認識できる  →もうこれ、疲れたロングウォーカーにはオアシスみたいに見えます。

もちろん、旅の醍醐味は“地元の美味しいもの”にあると思います。

でも、「あえてチェーン店で休む」っていう選択肢も、

ロングトレイルの中ではめちゃくちゃ合理的でアリなんだなと気づかされました

東京湾岸ロングトレイル、宿泊は完全に“成り行き”

通常の登山なら、地図を見ればコースタイムがしっかり記載されていますよね。

「何時に出発して、どこで休憩して、何時に下山」と、ある程度の予定が組めるのが普通。

でもこの東京湾岸トレイル

そのほとんどが非公式ルート+ロード中心なので、

当然ながらコースタイムという概念が存在しません


つまり、「今日はどこに泊まるか決まってない」というのが基本スタイル。

その日の体調、ペース、休憩のとり方、そして迷子(笑)などによって進み具合が変わるので、

僕の場合はだいたい15時くらいになってから、その日のゴールが見えてくるという流れでした。

そのタイミングで、スマホ片手に宿を検索 → 周辺で予約。

でももちろん、ゴールのすぐ近くに宿があるとは限らない


なので、ゴールから電車で少し移動して宿へ泊まり、翌朝に再びゴール地点へ戻るという

ちょっとややこしい動きも多くなりました。

関東のホテル、価格が爆上がりしてる件。

コロナ禍の時には、

アパホテルやリブマックスが素泊まり7,000円前後だった記憶があるんですが…

今回見たら、なんと

素泊まりで25,000円オーバー。

「え、もうこれは高級ホテルやん…」


一方で、ドミトリータイプやカプセルホテルは3,000円〜5,000円台とリーズナブル

ところが、その中間価格帯(7,000円〜12,000円くらい)のホテルがめっちゃ少ない


これって、完全にホテル業界の“格差社会”が表に出てるなと感じました。

歩き旅だからこそ、価格と立地、そして寝るだけの快適さのバランスがすごく大事なのに、

“手頃でちょうどいい宿”が見つかりにくいのが現状。


次の旅では、そういう価格帯のホテルをうまく見つけておく工夫も必要だなと思いました。

「ホテル探しもトレイルの一部」そんな気分で、柔軟にいきたいですね。

まとめ

山ばかりのトレイルももちろん最高ですが、

たまにはこういった街を歩くロングトレイルも、新しい気づきや出会いがあっていいですね。

旅の形はひとつじゃない。歩き方にも、いろんな楽しみ方があると改めて感じました。






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